PROGRAM プログラム

はじめて学ぶ地域医療(講義内容・群馬大学)

 

講義内容(令和6年度)

教養教育科目
対象:医学部医学科生(地域医療枠学生及び地域医療に関心のある一般枠学生)、保健学科生(看護学、検査技術科学、理学療法、作業療法)、共同教育学部生・理工学部生・情報学部生
対象年次:1年次

第1回 オリエンテーション、地域医療とは、健康とは、地域診断入門
第2回 群馬県の地域保健
第3回 群馬県の救急医療
第4回 群馬県の周産期医療
第5回 かしこく健康に生きる(埼玉医大と合同講義)
第6回 エンドオブライフケア(埼玉医大と合同講義)
第7回 「地域を知る」ということ(グループワーク)
第8回 発表準備(グループワーク)
第9回 発表準備(グループワーク)
第10回 発表(埼玉医大と合同) (群馬大学学生発表)
第11回 発表(埼玉医大と合同) (埼玉医科大学学生発表)
第12回 群馬県の肝疾患事業、アルコール依存防止の取り組み
第13回 地域医療と感染症
第14回 健康保険、介護保険、地域包括ケアシステムについて
第15回 まとめ

各専門分野の教員によるオムニバス形式の講義

  

 

終了後の学生によるミニレポート

課題「はじめて学ぶ地域医療」の講義を受ける前と後で、あなた自身はどう変わりましたか。

様々な学部の学生から様々な意見がありました。

〇地域医療や保健の講義を受け、健康を損なう原因を知り、それを避けることで自分自身だけでなく、社会に対する負担も軽減できることを知り、自身の健康についてより考えるようになった。また、救急医療に関して高齢化の進行などにより求められる救急医療の形が変わってきていることなどを学び、将来医療職に就いた時、自分にどんなことが出来るのか考えるとともに救急医療に関わることも視野に入れるようになった。(保健学科看護学専攻)

〇「はじめて学ぶ地域医療」の講義を聞く前は健康についての意識が低かったのですが、講義を受けたことで気にするようになりました。週に 1、2 回は軽い運動をするよう心がけています。感染症、熱中症についての知識を得ることができました。この講義で行われた地域医療のプレゼンテーションでは自分は群馬県に住んでいるのですが、群馬県の知らなかったことがたくさんあり、良い経験になりました。この講義のなかでも在宅医療はとても印象に残っています。最初はそこまで良いイメージをもっていませんでしたが、在宅医療で具体的にどのようなことを行っているのかを知り、少し感動しました。自分のおじいちゃんに在宅医療をすすめてみたり、将来の選択肢として心にとめておこうと思いました。(理工学部)

〇この講義を受ける前は、地域医療について何もわかっていなかったのですが、この講義を通して様々な立場の立つ人々のことを知ることができました。祖父が逝去した時は患者の家族という視点でしか状況を把握することができませんでした。しかし、今振り返ってみると多くの人が祖父を支えどれだけ力を尽くしてくれたかを実感することができました。まだ医療について完璧な理解はできていませんが受講する前よりかは医療に携わる人の立場を考えられるようにな ったと思います。(理工学部)

〇講義を受ける前は漠然と群馬の医療の状況を学ぶのだろうなと思っていたが、実際に 15 回分の講義を受けたことで、様々な診療科の先生のお話を聞けたり、埼玉医科大学の生徒さんとの発表交流があったりと充実しており、多角的な視点をもって考えることができたので良かった。地域枠なので将来私は群馬県で働くことになるがこの講義を通して学んだことを少しでも生かしていずれかは自分自身が講師としてこの講義に参加して群馬県の実情を伝えたいと強く思う。(医学部医学科)

〇講義を受けることによって地域医療への理解が深まった。以前は地域医療と聞くとへき地や人があまりいない場所での医療というイメージが強かったが、様々な職種の医療者と住民が協力し連携しあうという認識に変化した。また、群馬県や埼玉県の医療の現状について知ることができ、今までは埼玉県の方が栄えていると思っていたが、意外と共通点や似ているところがあることに気づいた。私の班の方が感想で述べてくれたように実際に現地に足を運んで初めて気付くこともあると思うので夏休みを利用して色々な地域に行き現状や課題についてさらに学んでみたいと考えている。(医学部医学科)

〇受講前は地域医療のイメージがわいておらず群馬と埼玉について何も知らなかった。受講してみて班毎のワークで沼田地域医療圏を調べたが群馬の中で医療圏というくくりがあることに驚いたし、沼田周辺を調べて自然豊かな素敵な場所があると知った。友人と尾瀬に行ったが尾瀬も沼田市にあると知り少し身近に感じた。夏休みに谷川岳やみなかみバンジーに行こうと計画しているほど群馬の環境、沼田の魅力が素敵だと思うようになった。素敵な地域だが少子高齢化、過疎化、医療の空白地域といった問題があると分かった。このような地域は日本各地にあるだろう。将来医師としてどう生きていくべきか考えるきっかけになったと思う。(医学部医学科)

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