ポストコロナ時代の地域感染症対応人材育成
診療科と臨床検査医学の教員とが一体となり、感染症診断にせまります。演習は2日間かけ行います。
1日目:感染対策と検体採取がテーマです。個人防護具の着脱と手指衛生、そして、上気道感染症の診断のための検体採取を学びます。「綿棒の種類」から「病原体搬送のための梱包」までが守備範囲です。
2日目はシナリオベースの感染症演習です。
シナリオベース演習での指導内容
オンラインでの遠隔診療演習(Zoomを用いた医療面接)
収集した情報に基づく臨床推論
実検体(喀痰など)を用いた検体評価演習
グラム染色観察を軸とした起因菌の推論演習
いくつかのシナリオパッケージ(擬似症例)を作製しています。学生は収集した情報を「SOAP」にまとめ、電子カルテに模したテキストに記載していきます。その日に実際に提出された「検体」そのものを観察し、検査のための正しい患者指導のあり方も学びます。1症例を半日かけて、じっくりと議論を深めます。
使用するテキスト
自己学習のために、専用のデジタルテキストを用意しました。観察能力を涵養するため、扱いやすいサイズにした「ホールスライド・データ」にリンクしており、自宅での学習のなかで、スマホでいつでも検体観察が可能です。