PROGRAM プログラム

利根川プログラム(病院実習・群馬大学)

病院実習ってどんな内容?

  病院実習の様子

利根川プログラムの病院実習は、群馬県内の協力医療機関に各自で訪問し、1日見学、実習を行います。
複数の病院を見学、実習することも可能です。先輩医師たちの話を直接聞く機会も多く将来の初期研修先を検討する上でも
大変参考になったと大変好評なプログラムです。
下記は参加した学生のレポートの一部です。どんな1日を過ごしたのか参考にしてください。

病院実習レポート(一部)

実習先病院;伊勢崎市民病院

タイムスケジュール

10001200 救急科の診療を見学
13001500 心筋梗塞カテーテル処置を見学
15001700 救急科の診療を見学、研修医への質問

病院実習を終えて、感じたこと、学んだことを記載してください

 今回の伊勢崎市民病院の実習で印象的であったのが、研修医が診察を担う場面があったことだ。私の中のイメージでは、研修医は後ろに控えて、指導医の診察や処置を見学し、サポートする立ち回り、と想像していたが、研修医の裁量が大きく、医療者間の雰囲気や風通しもよく、伸び伸びと学ぶことのできる環境であったと感じた。

 救急科での見学を通して、二次救急病院として運ばれてくる患者は、軽度の熱中症から心筋梗塞など重度なものまで幅広く、そのため、これら病状への対応が必要だということである。常に患者の全身状態から迅速に検査、治療、そして他科へのコンサルにつなげていく必要があり、救急科が患者の命を守るために果たす役割は大きいことを学んだ。また、実習中に感じたこととして、科内、他科、そして消防の救急救命士など多くの医療関係者との連携・協力が求められる科であるということである。それゆえ、日頃からこれら関係者との信頼関係を築くとともに、端的にわかりやすく他の医療関係者に説明する能力が求められることがわかった。どの科でもそうかもしれないが、医師としての知識・スキルのみならず、わかりやすく伝えるコミュニケーション能力を磨く必要性を実感した。

伊勢崎市民病院や他の市中病院でもそうかもしれないが、医師の人手不足などもあり、救急科専属の医師は少ないか、おらず、当番制で救急を回しており、また、二次救急ということもあり、重度外傷などの患者については、対応できる他の病院に対応してもらっているとのことであった。院内で救急に対する専門性を高めることや、専門性の高い救急医の配置について重要ではあるものの、院内の医療資源の配分や専門医の育成などの課題があり難しい問題であることを学んだ。

実習先病院;公立藤岡総合病院

タイムスケジュール

10001200 乳腺外科 乳がんの手術を見学
12001300 昼食、研修医の先生とお話しする
13001400 整形外科の手術を見学
14001430 研修医の先生とお話しする

病院実習を終えて、感じたこと、学んだことを記載してください

 今回の実習で最も印象的だったのは、乳がんの手術を間近で見学させていただいたことです。3年生ということもあり、手術室に入るのは初めてで右も左も分からない状態でしたが、見学を担当してくださった研修医2年目の先生が手洗いの方法、ガウンの着方、手袋のはめ方などを一つ一つ丁寧に教えてくださりました。手術中は術野がよく見える位置で見させてくださり、集中して手術を見学することができました。手術が始まる前は、血を見て倒れたりしないか少し心配でしたが、いざ始まってみると手術に集中して緊張を忘れるほどでした。

 執刀医は女性の先生で、気さくな方でした。手術中は助手の先生や看護師さんとコミュニケーションをとりながら、迷いのない手つきで手術を進めていらっしゃいました。家庭を持ちながら医師としてご活躍されている姿を見て、自分もいつかこのような医師になりたいと感じました。

 公立藤岡総合病院の研修医は1年目と2年目が7人ずつで、研修医の先生方の仲が良く、落ち着いた雰囲気でした。見学以外の時間は、研修医2年目の先生が病院見学のコツや初期研修について様々なことを教えてくださいました。病院実習が始まると忙しくなるので、見学したい病院は早めに目星をたてて連絡を取り、特に地元の病院へ行く際には夏休みなどを利用して計画的に見学へ行くと良いとアドバイスしてくださいました。私は卒業後地元に帰るか群馬に残るかを迷っているので、早めに見学や試験対策について情報収集しようと思いました。また、群馬県が実施している返済免除の奨学金があることを教えていただいたので、そちらも参考にしたいです。

 この時期に病院見学をできたことで、今後の病院見学に対する心構えができました。今回の経験を糧に、今後の勉強も頑張りたいです。

参加した方に聞きました!

・将来に対してイメージが掴めた
まだ2年の段階です が、今回の実習で研修医から常 勤の先生、多くの先生方とキャリアに関する相談をすることができました。

・想像より研修医の裁量が大きかった
実際を体験し、医療者間の雰囲気や風通しが良いこと、のびのびと学ぶことができる環境であること

・今回の経験がこれからの選択に役立ちそう
これまで病院実習の経験がなく、科の選択について真剣に考えたことがなかったが、非常に刺激になる貴重な機会になった。

・大学の臨床実習では体験できない
ドレーン抜去、胸水廃液など、実際の手技に触れることができた事は、大変貴重な経験になりました。
内容がとても充実していると感じました。

・初めての手術見学
緊張しましたが、研修医2年目の先生に丁寧に手洗いの方法から
手袋のはめ方など教えていただき、 術野が良く見える位置から緊張を忘れ手術に集中しました。

・ダヴィンチやPCIなど先進的な医療機器を用いた手術を見学
貴重な機会をいただき、これからの勉強に対するモチベーションが上がりました!

< 一覧へ戻る